2016年4月23日土曜日

2016 RockyMountain Fusion29 930


際立った特徴の無さ(褒め言葉)が特徴的なRockyMountainのFusionの2016モデルが到着です。 ちょっとお先に失礼して店先で転がしてみたのですが、やはりこのハンドリングは抜群。 極めてニュートラルで乗ったその瞬間からイメージ通りの弧を描きながらターンすることが出来るのです。 もちろん、29インチタイヤとオーソドックスなジオメトリのご利益で安定感は抜群。 なのに曲がらないといった印象を受けない不思議な感じ。 相変わらずでした。

ポイントは、曲がる時でも加重がシッカリ後ろに残っているので、自転車を倒し込んでも変にハンドルが切れ込まないので◎ 初心者であっても安心して曲がることが出来るのできるのです。 同社の言うRTC(RideTuredConcept)デザインにより山で乗ることを楽しむコトを求めた結果であると理解できます。

でもまあ相変わらずの割高感。 同じ様な部品構成で他社は1,2割りは安かったりする訳で、なので決してコストパフォーマンスが良いとは言えないんですが、フレームのジオメトそのノモのが持つ素性の良さはプライスレス。 この違いが解る人はもちろん、解らなくても単純に山で走りたい人にもオススメな一台。 そのうえ、このままでも楽しいけど、カスタマイズしてやれば更に楽しさUPな一台。 オススメです。

RockyMountain Fusion29 930 ¥120,000 (+税)

2016年3月18日金曜日

2016 Rockymountain Thunderbolt 730

ツーキンライドから里山、その気になればゲレンデDHも出来るBlankyDogのTestBike、通称「雷電号」ことRockyMountain社のThunderbolt。 スピード域の高いゲレンデDHは剛性が高く無い故、正直苦手なんですが、逆に里山ではイイ感じにギャップの突き上げをマイルドにしてくれて、ペダリングでもコーナーでもトラクションが掛かるので人と路面に優しいライドが出来る大人なBike。 キャッチーな刺激が少ないのでファーストインプレッションでは物足りなさも感じるのですが、乗り込む程にその良さをジワジワッと実感出来るという点ではRockyomountainの共通の仕様です。

そんなサンダーボルトですが、2016モデルでは何気に大きく変わりました。 まずは「Ride9」と呼ばれるサスペンションの取り付け位置を9ポジションに変えることが出来るマウントが装備されたこと。 これにより、車高やサスペンション特性を好みに変化させることができます。 そしてフレームワークも色々と変わってます。 以前は丸パイプだったシート&チェーンステーが角にになってたりBB周りも作りが一新してたりと、よく見ればかなりマッチョな雰囲気に仕上がってます。 ピボット部にはグリスポートも追加されたのでメンテンス性も向上! 

ジオメトリーもより今風になってチェーンステー長は426→422mmとより短く。 その分、ヘッドアングルもより寝かし気味になって操る楽しさが増した感じ。 BB高はRide9によって上げたり下げたり出来るので、下げてヒラヒラっとターンを楽しんだり、上げてキビキビとしたペダリングフィールで楽したりと好みに合わせて自由自在。

今回は実験的にXSを仕入れてみましたが、コレは遊べそうです。 ワンサイズ小さめをチョイスして急斜面&タイトターンでテクニカルなエリアが多い関西の里山にはもってこいですし、フルサスながらパンプトラックやダートジャンプでも使ってみたい。 ソレこそSRAMパークやGONZOパークのショートDHコース、ブランキーパークだと短いサスペンションストロークと相まってドンピシャ!

派手なグラフィックとは対照的な地味な乗り味。 それはカナダのフィールドにおいて長い年月、多くのライダーの中で編纂されてきた一つの答えなのか。 その地味な乗り味が決して退屈でないのはその証拠なのかもしれません。


2015年11月7日土曜日

2016 KONA Process 153

張り付くようなコーナーリングで超絶楽しいKONAのプロセスシリーズ。 その中でもBlankyDogが目を付けたのがこの「Process153」 その名の通り153mmのリアストロークを持つドコでも行けちゃうオールラウンダー。 個人的にはこのプロセスシリーズは数値以上のストローク感があるのでDHコースでも十二分に楽しめちゃうのですけどね。 イメージ2割増の180mmクラスな安定感。 しかし、アクションには鈍重でなく、キレのある動きを見せたりします。

ただ、ネガティブなポイントは漕ぎの重さ。 進む感じが薄いので登りはストレス感じることもありました。 しかし、2016年モデルはドライブトレインに超ワイドレンジなSRAMのコンポーネント:GX11を採用したりフレームそのものの軽量化を図ったりでかなり改善している臭いを感じます。

 実際、体重測定してみると14.2kg(ペダル無し)と、ゲレンデDHもカバーできるクラスなのにナカナカの軽さ。 正直驚きますがこのBikeの裏仕様としてチューブレスにもなったりするのです。 チューブレス時に使うバルブコアも付属してるし、リム&タイヤもしっかりソレに対応しているので実行すれば13kg台は間違い無し。

40万円オーバーの完成車なので決して安いMTBでは無いけれど、内容が飲み込めればかなりのお買い得車であることはお察し頂けるかと。 今回、当店に入荷したのはXS。 私感としては身長150〜175cmかと。 是非とも現物でご確認ください。


2016 KONA  Process153 ¥415,000
(税抜き)

ワイドなリム、しかもチューブレスもOK!

GX11なコンポで即戦力も十二分 費用対効果も高いです。

2015年7月17日金曜日

Manitou Mattoc



10年位前はカナダあたりのヤバいお兄さん達に気に入られブイブイいわしてたManitou社。 その後、ブランドの買収話やナンやカンやなオトナの事情で低迷してたんですが、ココ最近になってやや復調。 おぉ! と思えるアイテムをボチボチ出してきたのでこの度はコイツをご紹介。

近くの山からゲレンデまでを幅広くカバーするMattoc。 ストロークは160mmで車高調整なんかのギミックもないシンプルな構造なこともあって。重量は2kgをかるく下回る軽さ。 しかも10万円でおつりがくるコストパフォーマンスの高さも兼ね備えてるのです。  

しかし、肝心なのは実際乗ってみてドウよ?ってところ。 私も何度か乗る機会があったのですが、結論的には全く無問題。 私位のスピードで富士見パノラマのCコースを下ったところで破綻するような事は無く、気持ちよくライドに集中できました。

 強いて言えばライバル品に比べ剛性感は低いように感じたけど、決してネガティブな要素ではなく、逆に乗り手に対して「やさしさ」というメリットに繋がってるように思えます。 プッシュしてライドしたとき、やわなヤツだと恐さを感じるんですが、Mattocはそれが無かった。

 Manitouのアイデンティティーなリバースアーチのご利益かブレーキのフィーリングも良好。 リバースアーチは見た目目もスッキリするので個人的には◯ その上、お色を白と黒、さらに赤もあるので◎ 見た目も大切な要素ですから。

「mattoc」どうやらツルハシの意味らしいけど、微妙にスペルが違うのは何故? 

Manitou Mattoc ¥92,000 (99,360)


2015年7月8日水曜日

2015 Giant Trance Advanced27.5 2

木の根がいっぱいな登りでも軽い車重とよく出来たサスペンションのお陰でスリップすること無く楽に登れる。 下りでもガレを気にすることもなく、ブレーキも効くので恐く無い。 唐突な挙動もないので乗り馴れるのにも時間は必要なく、リズム良く軽快にバイクコントロールできる。 何かのパフォーマンスが突出してるワケでは無いけど全てにおいて余裕の平均点以上。 強いて言えばコストパフォーマンスが異常。 歴代のTranceはどこにでも連れて行ける最初のMTBとしてベンチマーク的にオススメする一台なわけです。

そんな万能選手がメインフレームをカーボンに置換し、より軽く、より強く、そして美しく戦闘力UP! 付いてくるパーツもブレーキがリニアで懐の深いSRAMの4ポッドのヤツだったり後ろのディレイラーも同じくSRAMのX9。 オリジナルの伸びるシートポストも付くしと、かゆい所をシッカリかいてくるオイシイ仕様。 個人的にはフロントギヤをシングルにしてと定番改造で更に軽さと見た目スッキリを求めたい。


正直、安かろう=悪かろう、な昔のイメージが拭えないでいるGiant社。 過去にTranceをヘビーに乗ってその呪縛を払拭した私としては、思い込みでGiantを敬遠するのは非常にもったいない。 Tranceは確実にこのクラスのBikeのベンチマーク的存在tosite
BlankyDogも認めるトコロ。 オフロードを楽しむ道具として最高の一台です。

2015 Giant Trance Advanced27.5 2 ¥330,000 (¥354,400)




2015年3月25日水曜日

2015 Devinci Spartan Carbon

最近、巷を賑わしているDHエンデューロ。 下りが速いことはモチロンですが、スタート位置まで漕いで上がれないことには話しになりません。 今日ご紹介するSpaltan CarbonはそんなDHエンデューロにはもってこいの一台。

特徴はなんと言っても登りでも下りでも発揮する抜群のトラクション性能。 SpritPivotと呼ばれる同社のシステムはもちろんのこと、大径ベアリングを採用したり、部分的にアルミを使ったりと重量増になるものの、サスペンション効率を重視する設計思想がココまでのトラクション性能を有している理由かと思われます。

トラクションの高さ故、軽快感の演出には役立ちませんが、「走る・曲がる・止まる」を高い次元でサポートしてくれますし、まるでDHなBikeのようなジオメトリーはゲレンデDHコースのような高いスピード域でも抜群の安定感であることを期待させます。

実際、このSpaltanの原型は2014年のDH世界選手権でデビューしています。 漕ぎ重視な南アフリカのコースということもあり実践投入にまで至ったようです。 十分に闘えるというポテンシャルがあるということです。 

世界に比べ、緩いといわれる日本のDHコース。 冷静に考えるとこのSpaltan位のBikeがストライクゾーンなのかも知れません。福井和泉みたいなスムーズなパークがメイン、富士見の様なタフなコースもたまに走るって人なら是非とも選択肢に入れて頂きたい一台です。


2015年2月28日土曜日

2015 RockyMountain Altitude730

当店のテストBike「雷電号」ことロッキーマウンテンのサンダーボルト これのもうちょい下りよりなのがこのアルチチュード 基本的なサスペンションシステムは同じだけど、サスペンションストロークが150mmと長い目(サンダーボルトは120mm) その差はたった30mmなんですが乗るとそれ以上に違いを感じます。 

実際に富士見パノラマで乗り比べましたが、高いスピードレンジでの動きの自由度が段違い。 飛ばしていると路面の凹凸やバームなんかでは強いGがかかってサンダーボルトだとストロークを使い切ってしまうのにアルチチュードはまだ余裕が残ってて、そこからもうワンプッシュして次のアクションの予備動作が取れるのです。 ガレ場だと特に顕著でラインチェンジなんかがとっても楽チン。

とはいっても、このアルチチュードも最近のロッキーさんらしい柔らかくシナヤカな乗り心地でココは共通。 からだに優しいので長時間ライドでも安心。 路面からのインフォメーションは薄いのでガツガツ攻めるライダーさんにはモノ足りないかもしれないけれど、乗れば乗るほどこの良さを実感できるはず。

2015 RockyMountain Altitude 730 ¥386,000(税抜き)